香道について

香道の歴史

香道の歴史は推古天皇の御世(595年4月)淡路島に1本の香木が流れ着いたことが始まりとされ、平安時代には種々の香料を調合して練り合わせた薫物(練香)が作られるようになりました。

鎌倉時代になると香木も多く輸入されるようになり、薫物のように他の香料は混ぜずに、香木の香りだけを求めるようになりました。それまでこれを「一木炷(だ)き*」「一木聞き」と言います。この方法がとられるようになり、香木の収集家が現れ、多くの名香を集め、その数を競うようになりました。その後、いくつかの種類の異なる香木を炷(た)いて*、その香りをあてる「組香」ができ、これが今に伝わっています。江戸時代にはさらに発展し、組香は千を超えるほどになり、現在に至ります。

* [炷]は、火編に主です。

次のページへ進む >>